2008年10月14日

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)
オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)伊坂 幸太郎

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これも少し前に読んだのですが、
これは忘れようが無いほどに特異な設定を持つ話。

誰にも知られていない(忘れ去られた)島に
仙台で事件を起こした男が匿われ、
そこには「人の言葉を操るかかし」がいて・・・

特異な設定だが「人の言葉を操るかかし」のナゾを
曖昧に誤魔化さずにきちんと説明してあるところが、
この話を面白くしているんじゃないかと思う。

伊坂作品の背景には「仙台」を強く感じるけど
この作品も同じく。
何かのインタビューで、仙台に住んでいて、喫茶店のような所で
原稿を書くと話していたけど、その雰囲気をとても感じます。
それだけで仙台に行きたくなるから不思議。

これが伊坂幸太郎さんのデビュー作。
こんなもん、最初に書かれたらそりゃぁ度肝抜かれるなぁ。
伊坂作品の中で「陽気なギャング〜」と争うぐらい
好きな作品でした。
タッチはまるで違うのですが。
posted by 参 at 12:45| Comment(28) | TrackBack(2) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」

フィッシュストーリー
フィッシュストーリー伊坂 幸太郎

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starテンポ良く快調に読み進められる伊坂作品に潜むユニークさを知ろう!
star長かった…
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短編も伊坂さんならではの魅力があるのだけど、
やっぱり私は長編が好きだな〜。

と感じた短編集です。

もう図書館にある本はほとんど読んだらしく、
伊坂作品ばかり読み続けていたのでさすがに飽きたのも確か。
相変わらずテンポよく、なんともいえず魅力的なのですが
少々軽い感じがしてきました。

面白いんですよ。
面白いんだけど…読みすぎかな?
posted by 参 at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊坂幸太郎「グラスホッパー」

グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)
グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)伊坂 幸太郎

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star人間は虫に近い
star始めて読んだ『伊坂』作品。
star不思議な感触

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読後少し時間がたってしまい、
感想を書けなくなってしまいました…。

覚えている読後すぐの実感は、
期待が大きかっただけに少しガッカリ、という感じ。

きっと面白かったところもあるはずなのですが
そういうところはすっぽり忘れてしまってます。
頼りにならないレビューでした。
posted by 参 at 12:36| Comment(6) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奥田英朗「邪魔」

邪魔
邪魔奥田 英朗

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star普通の主婦の豹変にびっくり
star人物描写が素晴らしい
starなによりも哀しい

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「最悪」のレビューにも書いたが、
登場人物の描写が素晴らしい。

登場人物である主婦がスーパーのパート仲間と交わす会話。


「独身のころは、絶対に『家庭画報』を読むような生活を送ろうと思ってたのに、
今は『すてきな奥さん』の回し読みだもん〜後略〜」

「〜略〜やることって『節約』と『収納』しかないんだもん」


に、思わず噴出してしまうほどだった。

この主婦の夫の性質を物語るエピソード(結婚式の二次会で〜)など
とにかく詳細な語りが人物を生きているかのように存在させる。
人を多面的にとらえる能力が、作品を面白くさせる。
どの作家にも必要な能力かもしれないが、この人は凄い。


ただ「邪魔」というタイトルはしっくりこないと感じた。
全体を通じて「邪魔」を感じさせるのは一部のような…。

加えて惜しむらくは…
図書館で借りたこの本は、一部分が取れて補修されており、
その補修部分が一番後ろにくっつけられており…
途中で後ろの方をめくって読んで、また元に戻って・・・という
面倒くさい作業をせねばならず、何となく読むリズムを
狂わされてしまったこと。

こういうのはリズムが大切だよなぁ…。
そのせいか、ちょっと終わり方がトントンと早すぎて残念だった。
いや、たぶん、あの補修方法が問題だよな…。
posted by 参 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奥田英朗「最悪」

最悪 (講談社文庫)
最悪 (講談社文庫)奥田 英朗

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star背筋が寒くなる。
starテンポがいい
star人それぞれの最悪の定義

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奥田英朗さんの人物描写の緻密さには感服する。
その人物の行動の一つ一つに矛盾がなく、
その人物が実在するかのようだ。

この作品はとにかく前置きが長い。
前置きというか…
登場人物がそれぞれに行動している部分が長く、
全員の紡ぐ線が重なる「事件」は全体の一瞬に等しい。

普通の作家の作品ならもう少し前に「事件」は起こるだろうし、
「事件」の部分はもっと長いだろう。
そうしないと、飽きてしまう。きっと。

でもこの作品はそうじゃない。
前置きとも思える登場人物の詳細な人物描写や背景描写がすごく、
全く退屈しない。
前回読んだ「邪魔」よりも、私はこちらが好きだった。
posted by 参 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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