2005年12月17日

井上ひさし「イソップ株式会社」

イソップ株式会社

タイトルに惹かれて借りてきた「タイトル借り」(勝手に命名、以後使用予定)な一冊。
だって「イソップ株式会社」ですよ、気になりません?

「イソップ株式会社」は童話などを扱う出版社。
あまり売れない本を作っている。
社長で売れない童話作家でもある星光介は、妻を早くに亡くし、娘のさゆりと息子の洋介に毎日お話を作って聞かせることを日課にしている。
夏休み、娘のさゆりと洋介はおばあさんの住む田舎へと遊びに行き、父からの物語は毎日郵便で2人の元に届けられるのだが…。

タイトルに期待しすぎたのか、優等生的なストーリー展開には面白みもなかった。
これ、小学生とか中学生が読んだらいいかもな。
一章が1日になっていて、1つずつ物語が綴られるのだけど、子供の目線で書いているようで、実際にはこれ、明らかに大人の感覚で書いていると感じてしまった。

加えて、あまり売れない童話作家なだけあって、出てくる童話も最後の教訓も面白くない。
登場人物の洋介が作中で何度も言うように
「今日の教訓はサイテーだね」
である。
まぁ、登場人物に言わせているのだから、サイテーであることが目的で書かれてるんだけど、読んでるほうは毎回サイテーだと…ねぇ。

とか思っていたら、どこかで聞いたことのあるストーリーに出くわした。
最後のページには参考文献として3つほどの物語が載っていた。
参考文献が、作中に祖母が語る昔話なのか、童話の部分なのかは分からないが、私が「サイテー」だと思った部分なら、ますますつまらない。

と、けちょんけちょんに言ってますが、ちょっとヒネクレてしまった三十路手前の心理に響かなかっただけで、子供には読ませてあげたいと思う本です。
あと、心が荒れている大人にも。
和田誠さんのほんわかイラストと共に、気持ちを少年時代に戻してホッとさせてくれる作品であることは確かです。

このプロジェクト中、できるだけ作家の代表作を読んでいきたい私としては「吉里吉里人」とか「父と暮せば」とかを読めば良かったかな〜とちょっと思ってます。
でも「タイトル借り」も面白いものです。

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posted by 参 at 22:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 井上ひさし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 星野由佳 at 2005年12月18日 19:38
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