2008年10月14日

奥田英朗「邪魔」

邪魔
邪魔奥田 英朗

講談社 2001-04
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おすすめ平均 star
star普通の主婦の豹変にびっくり
star人物描写が素晴らしい
starなによりも哀しい

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「最悪」のレビューにも書いたが、
登場人物の描写が素晴らしい。

登場人物である主婦がスーパーのパート仲間と交わす会話。


「独身のころは、絶対に『家庭画報』を読むような生活を送ろうと思ってたのに、
今は『すてきな奥さん』の回し読みだもん〜後略〜」

「〜略〜やることって『節約』と『収納』しかないんだもん」


に、思わず噴出してしまうほどだった。

この主婦の夫の性質を物語るエピソード(結婚式の二次会で〜)など
とにかく詳細な語りが人物を生きているかのように存在させる。
人を多面的にとらえる能力が、作品を面白くさせる。
どの作家にも必要な能力かもしれないが、この人は凄い。


ただ「邪魔」というタイトルはしっくりこないと感じた。
全体を通じて「邪魔」を感じさせるのは一部のような…。

加えて惜しむらくは…
図書館で借りたこの本は、一部分が取れて補修されており、
その補修部分が一番後ろにくっつけられており…
途中で後ろの方をめくって読んで、また元に戻って・・・という
面倒くさい作業をせねばならず、何となく読むリズムを
狂わされてしまったこと。

こういうのはリズムが大切だよなぁ…。
そのせいか、ちょっと終わり方がトントンと早すぎて残念だった。
いや、たぶん、あの補修方法が問題だよな…。
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posted by 参 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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