2007年01月16日

鷺沢萠「スタイリッシュキッズ」

スタイリッシュ・キッズ
スタイリッシュ・キッズ鷺沢 萠

河出書房新社 1993-11
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おすすめ平均 star
star訳も分からず読みふけったものです
star作者の瑞々しい感性が光るが、物足りなさも・・・
star"I miss you"とはどういうことか

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最近、歴史モノや男性作家の作品を読むことが多かったので、現代女流作家の小説を久々に読んだ。
このジャンル・・・女流作家が若者の現代を描く・・・は、少しだけ苦手かもしれない。
何も考えずに読める、読みやすい小説だと私は思うのだが、この読みやすさゆえに、正直に白状すると
「誰にでも書けるんじゃない?」
という気持ちに繋がり、物足りなさを感じてしまう。
それは、このジャンルのどの作品にも感じることだ。

私は学生時代、古文より漢文が好きな女子だった。
教育実習に行き母校で国語を教えたとき、担当教諭が
「女子は古文が好き、男子は漢文が好き」
と言ったのを聞いて、なるほどそれはそうかも、と思ったものだ。
古文では、例えば「源氏物語」もそうだが、恋愛が多く描かれている。
対する漢文は、三国志をはじめとする戦国モノ、指導力と戦術に優れた男たちの物語が多い。
そうした男たちには感動して入り込めても、古文の恋愛は、ただ読んでいるだけだった私。

同時に、自分のさまざまな面における「男っぽさ」も自覚したし、それはこうした作品を軽んじてしまう好みに当てはまるのだと思う。
男性ファンも、もちろんいるだろうけど。

そんな私だが、この作品には素直に甘酸っぱい青春を感じることができた。
そう、こんな私は「素直」に認めることがなかなかできない。若さゆえの未熟な恋の駆け引きや、人生観を。
「好きだから別れる」
なんて聞くと、「ケッ」と思ってしまう「あまのじゃく子さん」なのだ。
だがそれがすんなりと気持ちに入り、胸を締め付けられるようなもどかしさを感じた。

好みにとらわれず、どんな作品でも読んでみるものだ。
好みを変えてしまうほどではなかったが、好感を持った作品だった。

posted by 参 at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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