2005年11月23日

阿部和重「グランド・フィナーレ」

グランド・フィナーレ

私は図書館の膨大な本の中からほぼ直感で選んでいる。
「とりあえず、有名な人は全部読んどこう」というのはあるが、それと同時に「私好みの装丁」と「私好みのタイトル」の本には手が伸びる。
その点、この「阿部和重」という作家のつけるタイトルと装丁はセンスが良い。
その昔、文章に小見出しをつけることに苦心しては無難なまとめ方をしていた私にとって、憧れるほど。


アメリカの夜」「ニッポニアニッポン」「シンセミア」。

ほら、全部手に取りたくなってくる(のは私だけか?)

この本を選んだ日は珍しく私一人で図書館に行ったので、「芥川賞受賞作」というところまで確認して、この「グランド・フィナーレ」を選んだ。

グランド・フィナーレ」の他にも短編がおさめられいる。
ほとんどに共通しているのが「倒錯した性癖を持つ主人公」または「性的なもの」がテーマにしていること。
そのテーマに嫌悪感を持ってしまったわけではなく、むしろそのストーリーの展開に興味を持って読み進んだが、盛り上げるだけ盛り上げといて、その終わり方はフツーじゃないか?と思ってしまう。
心には残る。だが、この本を絶対また読む!と意気込むものでもないし、そのテーマ以外は結構平凡。

ただ、「平凡」と言い切れないのは、この作家のほかの作品を読んでいないから。
とにかくすごい受賞暦だし、意外とこのほかの作品のほうが芥川賞を受賞していそうなもののような予感がする。

その他のレビューはこちらにも。
posted by 参 at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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